ジャニーズタレント徹底論考

『ただいま放課後』でたのきんの人気沸騰

たのきんトリオ、ある年代以上なら言わずと知れた、田原俊彦、野村義男、近藤真彦をそう呼んだ。ドラマ『3年B組金八先生』(TBS、1979年)に出演したジャニーズタレントである。もともと3人はグループデビューしたわけでもないが、例によって名前の一部をとって命名するあたりは、ジャニーズのグループ命名のひとつのパターンである。

同作によって名前が知られたたのきんトリオは、引き続きドラマに出演した。今度は自分たちが主役だった。

1980年5月26日、生徒たちの放課後にスポットをあてた学園ドラマ『ただいま放課後』(フジテレビ系)である。

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本多博太郎、寺泉哲章、秋野暢子が演じる3人の先生と生徒たちのやりとりが明るく措かれたものである。仝3部で約1年にわたって放送された。

第1部はたのきんトリオが主人公。第2部は田原俊彦、野村義男がレギュラーから退き、松原秀樹が加わった。

やはり、ジャニーズ事務所は少年アイドルの事務所であり、こうした学園ドラマでは貴重な存在のようだ。

学園ドラマの本家ともいえる日本テレビが、すでにこの時期に放送されていた『あさひが丘の大統領』をもって従来型の青春学園ドラマの終了を決めていたため、その視聴者の受け皿になった面もあり、人気ドラマになった。

もともと教師が主人公のドラマだったが、たのきんトリオの活躍で主人公が食われてしまい、視聴者のリクエストで第2部が制作されたという。

対照的に、ジヤニーズが抜けた第3部は、堤大二郎、大村波彦、斎藤康彦らをレギュラーにしたが、前2作に比べて注目度は格段に下がってしまった。

たのきんトリオで軌道修正したジャニーズ事務所

70年代後半は暇で麻雀をしていたというジャニー喜多川だったが、ドラマ『3年B組金八先生』(TBS、1979年)がきっかけでたのきんトリオがブレイクする。

これまでにも所属タレントがドラマに出演することはあったが、ドラマでブレイクして歌のヒットにつなげる、というパターンはたのきんトリオが初めてだった。

息を吹き返したジャニーズ事務所は、原点に帰り、少年隊、シブがき隊、男闘呼組、光GENJIなど個性豊かなメンバー構成によるグループの売り出しに力を入れる。

郷ひろみ以来、何人かのソロデビューはあったが、やはり、ジャニーズ事務所の真骨頂はグループデビューだったのだ。
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  • 作者: 小菅 宏
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/06/09
  • メディア: 新書