ジャニーズタレント徹底論考

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歌って踊れる都会的なセンス

ジャニーズは、歌手としては本来のデビューであるレコードデビューの前に芸能界デビューをはたした。日本のテレビ史上先駆的なバラエティ番組といえる『夢であいましょう』に出演をしたのだ。それ自体は大変幸運なことであったが、デビューとしては変則的であった。
もともとレコードデビューを第一義的に考えていなかったジャニー喜多川だが、テレビの人気番組に出演したことで、いよいよレコードデビュー待望論が出てくる。そこで、いよいよジャニースもレコードデビューとなったのである。『夢であいましょう』に初めて出演してから2年4ヶ月後のことである。

1964年12月、ジャニーズが、『夢であいましょう』のオリジナルソングとして歌った『若い涙』(永六輔作詞・中村八大作曲)がそうである。レーベルはワーナーブラザーズ。

ジャニーズの若い涙.jpg

これは同時に、ジャニーズ事務所としての初リリースでもあった。

彼らは、当時全盛だった橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦らの「御三家」とは違い、青春歌謡としての傾向は持ちながらも、歌って踊れる都会的なセンスをセールスポイントにした。

それを支えたのは、中村八大、いずみたく、浜口庫之助、三保敬太郎といった新進作曲家たちによるポップスの名曲だった。

ジャニーズはレコードデビューまでは長かったが、『若い涙』でレコードデビューして以後、短期間で17枚のシングルをリリース。アルバムも1枚リリースしており、『太陽のあいつ』や『涙くんさようなら』などの代表曲を残している。

『涙くんさよなら』は、和田弘とマヒナスターズ、ジョニー=‥ティロットソン、坂本九らとの競作だったが、ジャニーズの代表曲として有名である。

アイドル帝国ジャニーズ 50年の光芒 (宝島社新書)

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  • 作者: 小菅 宏
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/06/09
  • メディア: 新書
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