ジャニーズタレント徹底論考

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財団などを通さず、直接、3億円を寄付

嵐が2011年月6月に発売した著書『ニッポンの嵐 ポケット版』(エム。シィオー。)の印税など3億150万円を東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県に寄付したことが明らかになった。主だったスポーツ紙はそれを取り上げたので、各紙からその内容を抜粋する。

各紙の報道

「同書はメンバー5人が日本各地を訪れて人々と交流した体験を記した構成で、全国の小・中・高校約4万校に寄贈図書として昨秋、無料配布された。今年6月から一般販売して、約42万部を売り上げている。

 寄付金約3億円のうち約5000万円が5人の印税分全額。他に出版社の収益と、6月に東京ドームで3日間開催したイベント「嵐のワクワク学校」でのチャリティーグッズ売り上げが含まれ、今月2日に3県に約1億円ずつを直接寄付した」(『サンケイスポーツ』11月4日付)

「財団などを通さず、直接、各県の受け入れ先に届けたという。嵐は昨年4月、観光庁から『観光立国ナビゲーター』に任命されており、メンバーは寄付金が被災地の教育と観光に活用されるよう希望している。3日はCDデビューから丸12年となる記念日。書籍の売り上げがまとまったことに加え「応援してくださってる皆さまにお返しをするのに、いいタイミングと考えた」(関係者)という」(『スポーツニッポン』11月4日付)

「東日本大震災の発生翌日、メンバーが『自分たちにできることは何か』を考えた結果、導き出した答えのひとつが、購入希望の声が多かった同書をチャリティー目的で一般販売することだった。
 結果、本はベストセラーを記録し、気持ちのこもった支援へと結びつけた。本の収益と、メンバー5人に割り当てられるはずだった約5000万円の印税に、6月に東京ドームで開催したチャリティーイベント「嵐のワクワク学校」の関連グッズ(入場料を除く)の収益を加えた、3億150万円を被災地へと寄付することができた」(『デイリースポーツ』11月4日付)。

 より細かい数字では、『ニッポンの嵐 ポケット版』の印税収入総額は4950万円。

「嵐のワクワク学校~毎日がもっと輝く5つの授業~」のグッズ販売収益は約2億5200万円と書かれている(『スポーツ報知』11月4日付)。

11月以降の売り上げについては、さらに地域を拡大して寄付する予定というから、このニュースは完成形ではなく進行形なのである。

「観光立国ナビゲーターとして、被災地の方々に少しでもお役に立てるよう、微力ながらやらせていただきました」(11月4日の新CM記者会見で相葉雅紀)

6月の発売時点で同書は、「本書における発行元収益のすべては東日本大震災の復興支援のために寄付されます」と宣言されていたが、出版社の収益や、「嵐のワクワク学校」でのチャリティーグッズなど他の収益も足して3億円というより大きな数字となりファンも驚いた。
「国民的スター」を念頭に置いたプロモーション
この「ビッグニュース」は、それ単発の出来事ではない。振り返れば、「観光立国ナビゲーター」というキーワードつながりで、この前後にも関連ある仕事をしていることがわかる。

まず、2010年は『ふるさと』という歌をリリースしている。ファンの間ではこの歌が好評だ。もとより、ファンだから悪くは言うはずはないのだろうが、人とのふれあいを歌ったことがすばらしい、という評価は、『ニッポンの嵐 ポケット版』のヒットにつながっている。

ここで嵐は、「観光立国ナビゲーター」公益性のある仕事と、自分たちのパブリシティを見事に連携させている。そして、その利益を震災の支援にあてた。

震災支援というと、当初目立ったのは、前述のように大金を寄付して自分のラジオ番組で何度も触れた中居や、持ち番組を特番に切り替えたSMAP、事務所に無断で被災地に泊まり込んだ田中聖などであった。

そのため、ともすれば支援活動における嵐の存在が後景にあるような印象があった。震災から半年以上が過ぎ、支援という「ブーム」が静まりつつある今、それを一気に挽回した意義は大きい。

また、嵐にとって11月3日はデビュー記念日でもある。つまり、社会と人のためにはたらく実績と自分たちのデビューの日を重ねることで、震災復興や観光ナビゲーターがたんなるひとつの仕事ではなく、自分たちのアイデンティティがそこにある、まさに「ニッポンの嵐ここにあり」というイメージ戦略の効果が発生した。

しかも、「メンバー5人が日本各地を訪れて人々と交流した体験」はこれだけでは終わらない。11月23日には、NHKで初の冠番組『嵐の明日に架ける旅』が放送された。嵐の5人が、めいめい日本各地の人物やグループを訪ねて取材する、萩本欽一や笑福亭鶴瓶らも類似番組をやっていたNHKらしい構成である。

大野智は宮城県牡鹿郡女川町を訪れ、東日本大震災後も地元の子ども向けにヒーローショーを続けるローカルヒーロー「イーガー」や、その活動を支える商工会青年部の人々を訪ねた。

二宮和也は和歌山県有田郡湯浅町にある170年以上続く手作りのしょうゆ蔵を取材。一家4代の思いを聞いた。

松本潤は埼玉県川口市。世界のセレブにも愛される今話題のカバンや小物を製作する精密板金加工工場。ものづくり日本の真髄に迫ったわけだ。

櫻井翔は富山県富山市に赴き、大学卒業後故郷に戻り、両親の農場で働く25歳の女性に話を聞いた。

相葉雅紀は佐賀県鹿島市にて、有明海の干潟に生息するムツゴロウを独特の方法で釣る「むつかけ漁」にチャレンジ。30年ぶりに現れた後継者の青年を訪ねている。

二宮和也は「この番組で、日本の人、技、伝統、そしてきずなを学ぶことができた。その素晴らしさをぜひ皆さんにも感じていただきたい」とコメントしている。

これは、国民的存在としての嵐を決定付ける総仕上げの仕事であった。そして、『紅白』の司会につながっていく。 つまり、嵐は昨年来、たんに歌をヒットさせるとか、レギュラー番組をふやすとか目先のビジネスではなく、「観光立国ナビゲータ」就任をテコに、「国民的スターになる」という戦略に沿った仕事を一貫して行ってきたのだ。

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