ジャニーズタレント徹底論考

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ジャニーズが『マック・ザ・ナイフ』で紅白初出場

ジャニーズといえば、ジャニーズ事務所所属タレント全般を指す代名詞になっているが、本来は所属タレント第一号である、真家ひろみ(真家弘敏)、飯野おさみ(飯野修賓)、中谷良(中谷良三)、青井輝彦(1967年から「あおい輝彦」に改名)の4名によって構成された4人組のグループ名である。

ジャニーズ事務所という名称も、ジャニーズの事務所、というのがその名の始まりであることはすべに述べたとおりだ。

そのジャニーズが『夢であいましょう』で芸能界デビューはしたが、レコードデビューまでは少し間があったというのはこれまでにも書いたとおり。レコードデビューをしないかぎり、持ち歌がないということだ。
それが、『夢であいましょう』に出演してから2年4ヶ月後の1964年12月、『夢であいましょう』のオリジナルソングとして歌った『若い涙』(永六輔作詞・中村八大作曲)でワーナーブラザーズからいよいよレコードデビューした。

持ち歌ができた以上、新たな目標が現実のものとなる。紅白歌合戦の出場である。

1965年12月31日、ジャニーズは「第16回NHK紅白歌合戦」に初出場した。

もっとも、披露したのは持ち歌ではなく、『マック・ザ・ナイフ(Mack The Knife)』という曲だった。

同曲は、1960年の紅白で雪柑いづみも歌った事のあるジャズ・ナンバーである。ジャズ・ シンガー、エラ・フィッツジェラルドが1960年に発表したライブ・アルバムの中に収録されている。

なぜ、持ち歌ではなく、有名ジャズにしたのか。ジャニー喜多川の構想としては、持ち歌を披露するありふれた歌手にするつもりはなかったのだろう。

いずれにしても、当時は、現在と違い「紅白歌合戦」は視聴者の間でも存在価値のある番組だった。

ジャニーズは、この番組に出演したことで、その年にスターとして活躍したことを業界的にも一般の視聴者からも認められることになった。

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  • 発売日: 2012/06/09
  • メディア: 新書
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